【修理】 DECCA FFSS MK1トーンアーム

最近、アナログ関連のヴィンテージオーディオに関する修理依頼が増えてますが、今回はデッカ FFSS MK1の修理・調整を致しました。このアームはデッカのカートリッジ専用になり、ヘッドシェルコネクタも通常とは異なることや、通常のカートリッジが使えないので馴染みが薄い方も多いと思いますが、このアームでしか出ない音があるので根強いファンもいらっしゃいます。

バルコム時代に輸入された個体のようですが、既に45年以上は経過しているため、外装は綺麗でもいくつか気になる箇所がありました。

早速診断したところ、水平方向の動きが悪く途中で何か引っかかるものを感じたので、ベアリングの欠けか軸の錆も予想されたので分解してみました。リング状のベアリングと軸は無事でしたが、シリコンオイルが変質していたことや、内部配線のビニール被膜が経年劣化で硬化して、アームパイプと軸受けの動きに干渉してました。洗浄・研磨と新しいオイルのちょう度(硬さ)を合わせ、内部配線を交換し調整が終わりました。

ちなみに、このアームはSME3009S2Impのフルイドダンパーと同様に、低域の再生能力を向上させる目的で、ダンピング液(シリコンオイル)を用いてアームの動作感度を調整できるようになってますが、ベアリング軸受けに入れるオイルの量とちょう度によってかなり感度が変わります。またオイルによっては気温の影響で硬化するので、冬場はやや柔らかめのオイルを使う方がいいかもしれません。

弊社でヴィンテージアナログ製品の修理・レストア、台座制作もご要望に応じて承りますので、何か御座いましたらお気軽にご相談下さいませ。

オーディオブランド
Ultra Groove
https://ultragroove.jp/