【修理】THORENS TD134

本日は電源投入不可になったトーレンスTD134の修理依頼があり、故障原因を探りながらお見積りしていたところです。このTD134はTD124の姉妹機種ながら流通数が少なく、年に1回位しかお目にかからないほどレアですが、トーレンスらしさを色濃く持った製品です。

TD134はTD124極初期型の樹脂製スピンドルインナーが金属製に変わった頃の初期型と同時期に発売された機種で、モーターや茶色の電源レバー、ボールベアリング内蔵のステッププーリー、アイドラーなど、いくつかの部品が共通化されてます。

大きく異なるのはオートスタート式アームを装着していることや、プラッターが124のように2重ではなく軽量化され、それに合わせてスピンドル軸受けもやや細くなり、全体的な重量はかなり軽くなってますが、相当凝った作りなので整備は神経を使います。

診断していくとモーターは断線してないようですが、ローターのセンターずれ Or スラストパッドが割れているのか振動が大きく、アイドラーも細かく割れがあり、スピンドルもオイル漏れと固着があるなど、結構手を入れないとまずい状態でした。

これからお客様とご相談しながらプランを練ってレストア作業に入ろうと思います。

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【修理】Thorens TD124 Mk2

今年に入ってからどういうわけか修理依頼が増えております。元々、ご紹介のお客様が多かったのですが、最近は業者を含む新規の方からのご相談と依頼も増えており、今月は販売と営業に割く時間がなかなか取れなくなりました。

弊社では新品ハイエンドオーディオ&アクセサリーの販売とAmazonを含む通販も行っているのですが、来月辺りまで修理が立て込んでいるので、通販対応と管理はアウトソーシングも含めて検討しないと仕事が回らない状況になってきました。

今回はTD124のフルレストアを行ってますが、全分解して組み上げる作業は時間が掛かります。トーレンスTD124に限らず、ヴィンテージオーディオの中でもプレーヤーやテープレコーダーなどの回転ものは、喫煙や使われてきた環境、潤滑オイルやグリスの劣化に伴う汚れや固着も凄く、洗浄作業だけでもかなりの時間が掛かります。

特にモーター内部のレストア作業は、パフォーマンスに多大な影響を与えるので神経を使いますが、その分、やりがいがあります。

弊社では実機を診断後、状態や交換部品の有無、お客様毎に予算やご希望などをヒヤリングした上で、最適なプランをお見積致します。

目安として基本技術料19,800円、故障箇所を最低限の修理した場合で+6,600~38,000円程度、全分解調整を含むフルレストアは118,000円(技術料含む)~、外装を含むお直しした場合は158,000円程度みて頂ければと思います。そのほか、アーム変更や台座制作などもご相談下さい。※金額は税込みです。

また、キャンセルの場合は診断料など無料ですが、返送の送料のみご負担下さい。そのほか、詳細はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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■関連情報:Thorens TD124 / Garrard 301の修理・梱包について

ヴィンテージオーディオの修理が増えてます。

先日、老舗ヴィンテージオーディオショップの方と話してましたが、コロナ禍以降、修理依頼が激増してしまい、販売に集中できないとおっしゃってました。

時期的に年末年始やGW前後は修理が増えて忙しくなりますが、弊社も例年以上にお問合せやご依頼が増えております。理由としてはコロナ禍で在宅時間が伸びたこともありますが、ここ数年間でヴィンテージオーディオショップと修理業者が相次いで廃業したため、相談先が無くなったのも影響してます。

首都圏では老舗だったマツシタハイファイの社長は癌で亡くなり、オーディオショップもてぎさんは引退、オールドマランツ&マッキンのマサトレーディングは体調悪化で無期限休業、神田オーディオ、ヒノオーディオ、アンデックスオーディオも閉店して寂しくなりました。

※マサトレーディングの小野社長とは12月23日に電話で話して、体調も良くなり元気に営業していることを確認出来ました。最近は修理依頼が立て込んで忙しいようでした。

本日は電源投入不可とレバー折れしたガラード301の修理を行いましたが、レバーを交換してから、スイッチ周りとインターロッキングレバー機構の調整をして電源が入るようになったものの、他にもいくつか不具合箇所を見つけてしまいました。

とはいえ、お客様にはレバー交換のみの見積書をお渡しした後だったことや、追加料金を頂くのも気まずいので、事情を説明して応急処置のみ行うことに致しました。

電源投入すると金属の接触音が発生してましたが、エレカレントブレーキディスクの調整で解消しました。

モーターは起動しても33回転だけ回転しないことや、45回転もトルクが非常に弱くてピッチコントロールの目盛りがセンターではかなり回転数が遅かったので、アイドラーとステッププーリーを外して洗浄・研磨を行い、アイドラーは薬品処理で摩耗軽減の処理をしてから取付け、各部の調整を行い33回転が起動するようになりました。

回転数の遅さはほぼ解消したものの、スピンドルシャフトを手で回したところ、やたら重く感じたので、オイルの経年劣化に伴う固着か、スラストパッドの変形や潰れを疑いました。プラッターを装着すると案の定、シャーシとの隙間が狭くなってました。本来ならスピンドル軸受けを全分解して洗浄・研磨・ガスケットとスラストパッドの交換をしたいところですが、今回は応急処置として適切なちょう度の新しいオイルを注入して様子を見ることにしました。

なんとかピッチコントロールがセンターの位置で各回転数共に安定するようになりました。

ガラード301に限らずTD124やTD121などのヴィンテージプレーヤーは、電子制御ではなく機械的に回転数を調整を行っているので、構造は単純ですが各機構部のコンディションや調整が悪いと不具合が発生する反面、全分解して組み上げれば殆ど部品交換せずに治ります。

特にモーターが過度に加熱している場合は、コイルのレアショートや溶断など修理不能な故障につながるケースもあるので、お早めにご相談下さい。

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