【修理】Thorens TD124 Mk2

今年に入ってからどういうわけか修理依頼が増えております。元々、ご紹介のお客様が多かったのですが、最近は業者を含む新規の方からのご相談と依頼も増えており、今月は販売と営業に割く時間がなかなか取れなくなりました。

弊社では新品ハイエンドオーディオ&アクセサリーの販売とAmazonを含む通販も行っているのですが、来月辺りまで修理が立て込んでいるので、通販対応と管理はアウトソーシングも含めて検討しないと仕事が回らない状況になってきました。

今回はTD124のフルレストアを行ってますが、全分解して組み上げる作業は時間が掛かります。トーレンスTD124に限らず、ヴィンテージオーディオの中でもプレーヤーやテープレコーダーなどの回転ものは、喫煙や使われてきた環境、潤滑オイルやグリスの劣化に伴う汚れや固着も凄く、洗浄作業だけでもかなりの時間が掛かります。

特にモーター内部のレストア作業は、パフォーマンスに多大な影響を与えるので神経を使いますが、その分、やりがいがあります。

弊社では実機を診断後、状態や交換部品の有無、お客様毎に予算やご希望などをヒヤリングした上で、最適なプランをお見積致します。

目安として基本技術料19,800円、故障箇所を最低限の修理した場合で+6,600~38,000円程度、全分解調整を含むフルレストアは118,000円(技術料含む)~、外装を含むお直しした場合は158,000円程度みて頂ければと思います。そのほか、アーム変更や台座制作などもご相談下さい。※金額は税込みです。

また、キャンセルの場合は診断料など無料ですが、返送の送料のみご負担下さい。そのほか、詳細はお気軽にお問い合わせくださいませ。

オーディオブランド
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■関連情報:Thorens TD124 / Garrard 301の修理・梱包について

ヴィンテージオーディオの修理が増えてます。

先日、老舗ヴィンテージオーディオショップの方と話してましたが、コロナ禍以降、修理依頼が激増してしまい、販売に集中できないとおっしゃってました。

時期的に年末年始やGW前後は修理が増えて忙しくなりますが、弊社も例年以上にお問合せやご依頼が増えております。理由としてはコロナ禍で在宅時間が伸びたこともありますが、ここ数年間でヴィンテージオーディオショップと修理業者が相次いで廃業したため、相談先が無くなったのも影響してます。

首都圏では老舗だったマツシタハイファイの社長は癌で亡くなり、オーディオショップもてぎさんは引退、オールドマランツ&マッキンのマサトレーディングは体調悪化で無期限休業、神田オーディオ、ヒノオーディオ、アンデックスオーディオも閉店して寂しくなりました。

※マサトレーディングの小野社長とは12月23日に電話で話して、体調も良くなり元気に営業していることを確認出来ました。最近は修理依頼が立て込んで忙しいようでした。

本日は電源投入不可とレバー折れしたガラード301の修理を行いましたが、レバーを交換してから、スイッチ周りとインターロッキングレバー機構の調整をして電源が入るようになったものの、他にもいくつか不具合箇所を見つけてしまいました。

とはいえ、お客様にはレバー交換のみの見積書をお渡しした後だったことや、追加料金を頂くのも気まずいので、事情を説明して応急処置のみ行うことに致しました。

電源投入すると金属の接触音が発生してましたが、エレカレントブレーキディスクの調整で解消しました。

モーターは起動しても33回転だけ回転しないことや、45回転もトルクが非常に弱くてピッチコントロールの目盛りがセンターではかなり回転数が遅かったので、アイドラーとステッププーリーを外して洗浄・研磨を行い、アイドラーは薬品処理で摩耗軽減の処理をしてから取付け、各部の調整を行い33回転が起動するようになりました。

回転数の遅さはほぼ解消したものの、スピンドルシャフトを手で回したところ、やたら重く感じたので、オイルの経年劣化に伴う固着か、スラストパッドの変形や潰れを疑いました。プラッターを装着すると案の定、シャーシとの隙間が狭くなってました。本来ならスピンドル軸受けを全分解して洗浄・研磨・ガスケットとスラストパッドの交換をしたいところですが、今回は応急処置として適切なちょう度の新しいオイルを注入して様子を見ることにしました。

なんとかピッチコントロールがセンターの位置で各回転数共に安定するようになりました。

ガラード301に限らずTD124やTD121などのヴィンテージプレーヤーは、電子制御ではなく機械的に回転数を調整を行っているので、構造は単純ですが各機構部のコンディションや調整が悪いと不具合が発生する反面、全分解して組み上げれば殆ど部品交換せずに治ります。

特にモーターが過度に加熱している場合は、コイルのレアショートや溶断など修理不能な故障につながるケースもあるので、お早めにご相談下さい。

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Thorens TD124 / Garrard 301の修理・梱包について

毎年、年末に近づくと修理・レストアのご依頼が増えますが、今回は修理の流れと梱包方法についてご案内致します。

通常、現行品はメーカーまたは正規代理店に修理依頼しますが、古い製品や既にメーカー自体が存在しないヴィンテージオーディオは、弊社または提携業者で修理対応となります。

Garrard 301とThorens TD124、旧SME製トーンアームに関しては、弊社で内製修理を行ってますので、モーターコイルの熱損と水没・火災のダメージ、TD124のスピンドルシャフト歪み、プラッターやシャーシ、アームパイプの変形以外は100%修理可能です。TD124Mk1極初期型の樹脂製スピンドル軸受けが固着して動かない個体も、インナースリーヴを交換せずに分解・研磨作業により復活できる場合が御座います。

ただし、ヴィンテージオーディオは製造終了から半世紀以上経過していることや、改造の有無、1台毎に状態や故障箇所、原因が異なるため、修理受付の際に必ず実機を診断してから、不具合箇所の特定を行い御見積致します。

御見積は修理依頼の有無に関わらず無料で行っており、懸念点と内容をお客様に確認して頂いてから、ご予算やどこまで手を入れるかといったご希望を擦り合わせしてからご依頼頂いてます。キャンセルの場合は返却の送料のみご負担頂いております。

このため、実機を診断しない段階での見積金額や、修理用部品のみの販売に関する質問・問い合わせはお断りしてます。予めご了承下さい。

修理期間は故障内容、交換部品の調達、年末年始やGW前後などの繁忙期により異なりますが、弊社到着から2~4週間程度となります。

また、お送り頂く際には破損やトラブル防止のため、梱包をしっかり行って頂くようお願いしておりますが、いくつか注意点が御座います。

1、アイドラーは変形する原因になるため、電源レバーは必ずOFFの位置にして下さい。

2、プレーヤーは台座から本体を外して、アウタープラッター、インナープラッターを外します。ガラード301はゴムマットを外して、スピンドルに対してプラッターを垂直に持ち上げると外れます。トーレンスTD124はMk1、Mk2共にスピンドルのマイナスねじ3本を緩めるとインナープラッターが外せます。

3、台座を外さないで梱包する場合は、カートリッジとダストカバーを必ず外して下さい。 トーンアームはベアリングやエラスティックカップリングの破損を防止するため、カウンターウエイト、インサイドフォースキャンセラーのウエイトを外して、高さ調整ネジを緩めアームベースの一番下まで下げて固定し、アームパイプはレストに紐などでしっかり固定して下さい。

4、スピンドル軸受けはオイル漏れ防止のため、オイルを抜いて頂くかウエスなどを詰めて下さい。漏れたオイルがアイドラーやインナープラッターの内側に付着すると、脱脂洗浄や研磨など余計な作業が発生するので、結果、納期が伸びる場合も御座います。

5、Garrard 301はモーターを固定する輸送ロックを必ず締めて下さい(頭が赤く塗ってあるマイナスネジ2本)。固定しないで輸送すると振動によりモーターを懸架しているサスペンション(3ヶ所、上下6本)に負荷が掛かり、伸びや変形が生じて交換が必要となる場合が御座いますのでご注意下さい。

6、電源ケーブルは紐などでまとめ、本体塗装面に傷がつかないよう養生して下さい。

7、梱包はエアーキャップ(プチプチ)で巻くか、厚手のビニールや布袋に入れて、段ボールは角打ち防止のため、発砲スチロールや丸めた新聞紙などを十分入れて下さい。特に箱の底は重量が掛かることや、衝撃を受けやすいので多めに緩衝材を入れて下さい。

8、梱包する際は、重量が重いプラッターは箱の下に、プレーヤー本体はその上に入れると箱の重心が下がり、配達員の方も持ちやすくなることや、輸送中の荷崩れと破損予防になります。梱包が終わったら箱に精密機械と天地無用シールを張って発送して下さい。
  
9、トーレンスTD124のアウタープラッターは非常に変形しやすいことや、修理時に必要ないので送らないで下さい。

修理、レストアと併せて、台座の突板張替えなどのお色直し、シングルアーム→ダブルアーム化に伴う台座の新規制作、トーンアーム変更も承りますのでお気軽にご相談下さい。

■関連情報:Thorens TD124 & Garrard301の修理・フルレストア承ります。

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