LINN LP12 修理完了(徳島県・K様ご依頼分)

●機種名:LINN LP12 Valhalla電源仕様
●症状:中古購入品で電源は入るが起動・回転が不安定、修理と併せて45回転も楽しみたい
●再現:あり
●故障原因:電源部の経年劣化、モーター供給電圧およびトルク低下
●結果:修理完了
●対応工数:0.25人日

今回はS/N50000番代(1983年後半~84年前半製造)のLP12をお預かりしました。
中古でご購入後、電源は入るものの、起動・回転が安定せず、メーカー修理を依頼した結果、Valhalla電源は修理やサポートが終了しているため、MajikまたはLingo Mk4電源への交換しか選択肢がなく、見積金額もお客様の想定を上回るほど高額だったため、ご相談を頂きました。

当初はミニマムの修理費用で抑えるため、Valhalla電源を修理する前提でご相談を承りましたが、 将来的な故障リスクや33/45回転も楽しみたいとのご希望で、内蔵式の高性能電源Hercules2へアップグレードと併せて、気になる不具合箇所のメンテナンスを行いました。

お預かり時の状態~Valhalla電源で修理歴有り、純正モーターが2世代後(1992年以降)のものに交換されてますが、180度逆の向きに取り付けれていることや振動が大きく、配線処理も雑でした。
左:Hercules2、33/45回転対応 右:交換するValhalla電源、33回転のみ
フォノケーブルのアース処理と見た目があまりにも酷いため、お直し致しました。
ValhallahaをHercules2に交換する際に傷んでいた電源ケーブルも交換し、モーターとスピンドル軸受のメンテナンス、サスペンションとサブシャーシの防錆処理を行い、33/45回転共に安定して起動するようになりました。
サスペンションも水平が大幅に狂っていたので調整しました。

LINN LP12は極初期型~現行モデルまで、メーカー修理不可の個体や、電源・トーンアームなどの変更、永年お使い頂いた筐体の外装お直しも承ります。詳しくはお気軽にご相談下さい。

※コロナ対策および修理・通販のみの営業となるため、対面受付は行っておりません。

●Ultra Groove(合同会社アンセムインターナショナル)
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公式サイト:https://ultragroove.jp/
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