SME3009SⅡの修理・フルレストア

修理とフルレストアが完了したSME3009S2

今月はSMEの修理・フルレストア依頼が激増したため、いったい何本修理するのか見当がつかなくなくなってきましたが、個人的にも好きなアームなので今回も丁寧に仕上げました。

実機を診断してお客様と相談したところ、不具合箇所が多いことや、愛着があるアームなので安心して永くお使いになりたいとのことから、部分修理ではなくフルレストアすることになりました。

●不具合箇所および処理内容
1,エラスティックカップリング交換
2,内部配線全交換
3,アームリフターのグリス注入および降下速度の調整
4,ベアリング固着~剥離後、オイル洗浄&脱脂・研磨、感度調整
5,ヘッドシェルコネクタ部~分解・洗浄・研磨、シェル挿入時のスムーズさを調整
6,アームベース部~高さ調整時の引っかかりを無くしました。
7,アース処理及びアースポイント研磨
8,端子部研磨
9,外装クリーニング&傷取(可能な限り行いました)
10,インサイドフォースキャンセラーウエイトのテグス交換
11,フォノケーブル交換(純正4ピンプラグは研磨加工、ケーブルは新品交換)

●費用:38,000円(税込・送料サービス)、作業工数:0.75人日

修理とフルレストアが完了したSME3009S2~エラスティックカップリング交換後
修理とフルレストアが完了したSME3009S2~インサイドフォースキャンセラーのウエイトのテグスも交換してます。
SME3009SⅡ修理前01~外見は比較的綺麗ですが、内部配線の被膜が硬化してアームパイプとベアリングシャフトの動きに干渉し、水平感度が大幅に低下した状態でした。
SME3009SⅡ修理前02~インサイドフォースキャンセラーのウエイトが紐に変えられている
SME3009SⅡ修理前03~エラスティックカップリングが破断してカウンターウエイトの水平位置が維持できない状態
SME3009SⅡ修理前04~アームパイプは小傷がありますが、可能な限り研磨で取り除きます。
SME3009SⅡ修理前05~Oリングベアリングと軸が固着して外れないのでオイル漬けして乖離します。
SME3009SⅡ修理中01~ベアリングほか脱脂洗浄
SME3009SⅡ修理中02~ようやく外せたOリングベアリングとシャフト。錆や汚れがあります。絶対に注油しないで下さい。
SME3009SⅡ修理中03~ベアリング周りの洗浄・研磨が完了
SME3009SⅡ修理中04~エラスティックカップリングが経年でぶよぶよでした
SME3009SⅡ修理中05~全分解・脱脂洗浄・研磨後のパーツたち
SME3009SⅡ修理中06~アームリフターがストンと落ちる状態だったので、分解・指定グリスアップと降下速度の調整を行いました。
SME3009SⅡ修理中07~アームパイプ内のアースポイントに固定させる端子ですが、音質に結構影響を与えるので研磨とリワイヤします。
SME3009SⅡ修理&フルレストア完了後~内部配線全交換でアームの水平動作に干渉しなくなり、高い感度が蘇りました。
フォノケーブルはレコーディングで使われる低静電容量、Lowノイズ仕様ですが、MMに限らず低インピーダンスで低出力のSPUのようなカートリッジで威力を発揮します。

SME製トーンアームは部分修理が8,800~18,800円程度、フルレストアは改造や破損個所がなければ一律38,000円(税込・内部配線&フォノケーブル交換含む)で承ります。何か御座いましたらお気軽にご相談下さいませ。

Ultra Groove(合同会社アンセムインターナショナル)
公式サイト:https://ultragroove.jp/
電話&FAX:03-6233-9991(平日11~18時)
E-Mail:info@anthemitn.co.jp
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