毎年、お盆前は修理が増える時期ですが、最近はBtoCもさることながら、オーディオ販売店や買取業者さんなどBtoBのご依頼が非常に増え忙しくなって参りました。特にメーカーや代理店がないブランドや他店で断られた製品、他社見積が高いなどといった理由でのご依頼が多いのですが、このところ物理的破損で部品調達が困難なケースのご相談が多いです。今回は老舗オーディオショップさんからサエクWE-308SXのインサイドフォースキャンセラーのウエイトロッド折れでご依頼を承りました。
本品は既に売約済みで納品が迫っていた状況でしたが、各部診断の上、純正パーツの入手可否、調達不可の場合は代替え品の確認や手配など、最も確実で再修理になる可能性が低く、工数が少なくコストも安く済む修理方法を考えながら作業に入ります。
商社に確認したところ、既にサポート終了しており保守部品の調達は不可でしたので、見た目と音が極力変わらない修理方法を検討した結果、折れた軸と同じ素材が見つからず、あったとしても径が合わないので削り出しで製作しようと思いましたが、納期が迫っていたので再利用することにしました。
まず折れた軸の残りの部分と接着剤を除去し、タップ&ダイスで新たにネジ山を刻んで固定するのが確実と判断し、折れた軸の歪み補正と研磨後に先端にあったネジ山を作り、修理することにしました。
このような破損は滅多に起こらないことや、業者によっては専門外で修理不可になりますが、出来ない理由よりも「出来る方法」を考えますし、水没と火災のダメージは以外は何とかなることも多いです。まずはダメ元でもお声がけ下さい。
概算見積は実機を診断してから作成致しますが、修理不可の場合は診断料や工賃など一切掛かりませんのでご安心下さい。着払いの送料のみご負担下さい。何か御座いましたらお気軽にご相談頂ければと思います。
※コロナ対策および修理・通販のみの営業となるため、対面受付は行っておりません。
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