Hercules2(ハーキュリーズ2)について

最近、Hercules2(ハーキュリーズ2)とMose(モース)のお問合せが非常に増えておりますので、今回はLINN LP12の電源を話題にしてみたいと思います。

LP12は1972年に発売開始後、Basic、Valhalla、Majikの内蔵式電源、Lingo、Radikalといった外部式電源がリリースされ、ユーザーの予算に応じてアップグレードが出来るようになっております。

また、純正以外にもREGAやGSAなど、20社近くのサードパーティーも発売され、それぞれに特徴がある多彩な製品が存在しておりますが、日本ではご存知の方は少ないと思います。

今回ご紹介するHercules2はValhallaの設計に携わったエンジニアが開発し、既に15年近く販売され続けている製品ですが、費用対効果と性能の高さから一押しの電源になります。

内蔵式と外部式で異なる点はいくつかありますが、純正電源の場合は内蔵式は33回転のみ対応し、最近人気が高まっている高音質盤の多くが45回転なので、再生するにはLingoなど外部式を購入する必要が御座います。

この点でHercules2は内蔵式ながら33/45回転に対応しているのが大きなメリットで、33/45回転専用にデュアル水晶発振器を搭載し、電源の電圧変化に影響を受けにくく、非常に高精度で安定した回転が特徴の高性能電源です。

また、MoseはHercules2を外部筐体化した製品になりますので、別途ケース+ハーネスキットを購入すればHercules2をそのまま流用して、わずかな差額で外部式にアップグレードできる点も魅力があります。

初期導入費を抑えたい方は、最初は内蔵式のHercules2で聴いてみてから、予算が出来た時にMoseにすることをお勧め致します。

元々、内蔵式ながら高S/Nで高性能なハーキュリーズ2ですが、外部化してMoseにするとより背景が静かになり、ノイズに埋もれていた微弱な音が明瞭に浮かび上がり音数が増える印象で、内蔵式より断然外部式の方がメリットを感じます。

特に編成が小さい室内楽やピアノトリオ、女性ボーカルでは違いが分かりやすいでしょう。

Lingoと比べて1/3の価格で同等の音なのも◎です。

Basic電源仕様

Majik電源仕様

交換にあたってはいくつか注意点が御座います。

1、50HzのACモーター仕様であること
Hercules2/Mose共にBasic、Valhalla、Majik電源搭載のLP12に対応しますが、
1972~84年まで流通していた旧Basic電源、初期Valhalla電源、Basic/Majik電源の一部で60Hzモーターの場合には50Hzモーターに交換しないと対応できません。

また、DCモーター仕様のRadikalも50HzのACモーターに変更する必要が御座います。

Lingo(Mk1~Mk3)から変更する場合は50hzモーターなのでそのまま組み込めますが、最新のLingo Mk4から変更する場合は、AC12Vのモーターなので交換する必要が御座います。

2、モーターの製造年式
Hercules2/Mose共にS/N:54000番台以降(85年~)のLP12に対応する前提ですが、S/N:54000~63000番台で使われている一部のACモーターでは45回転が起動しないものが御座います。

89年頃より以前のACモーターはモーター下部にボールベアリングとスプリングが入ったグレーのスラストキャップが付いていますが、この仕様のモーターは全てでは御座いませんが45回転が起動しない場合が御座います。

また、これより古い白いスラストキャップ仕様のモーターは、かなりの確率で45回転が起動しないので注意が必要です。

画像の仕様に変更されてからのモーターであれば、問題なく33/45回転に対応致します。

もし不安がある場合はLP12本体をお送り頂ければ弊社にて有料セットアップ致しますが、ご依頼時はLP12の電源仕様とお使いになられている地域を御申しつけ下さい。

ちなみに、Valhalla電源の修理受付はLINNでは終了してますが、内蔵電源で修理する場合、純正だとMajikに入れ替えとなります。

ただし、MajikはValhallaのように水晶発振器で回転数制御を行っておらず、進相コンデンサとツェナーダイオードを用いてAC85Vでモーターを回す簡易電源になりますので、ダウングレードが気になる方にもハーキュリーズ2はお勧め致します。

製品に関してのご質問やお問合せはお気軽にご相談下さい。

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