Ortofon RMG-309メンテナンス(東京都・N様ご依頼分)

オルトフォンRMG-309 メンテナンス完了後01

●不具合箇所・ご要望
動作は問題ないが、どうも古臭い音に感じる。悪い箇所があれば治して欲しい。

●診断結果及び修理内容
エラスティックカップリングほか修理歴有り、診断の結果、物理的に大きな不具合は無し。
ただし、ベアリングの垂直動作がやや鈍く反応も遅め=固着している。
音数が少なく空間再現力も狭くのっぺりしている。特に小編成の室内楽とジャズは顕著。

オルトフォンRMG-309 メンテナンス完了後02

今回のメンテナンスにあたり、お客様のシステム構成と改善点をヒヤリングした結果、基本的な音色や描写は変えたくないが、音抜けの悪さと古臭い印象を改善したいとのご要望があり、アーム自体を改造したりせずに整備しつつも、純正とは傾向が異なるフォノケーブルで出音を調整することになりました。

ちなみに旧RMGやRS、AS-212/309は現在一般的なDIN5ピンプラグではなく、旧タイプのオス型DIN5ピン(60度間隔)になりますが、ストックがありますのでご希望に合わせてフォノケーブル制作も承ります

オルトフォンRMG-309 メンテナンス完了後03

●メンテナンス内容
1.ベアリング&カウンターウエイト分解、洗浄、研磨
2.エラスティックカップリング:固定部ベアリング洗浄、シリコングリスアップ
3.感度調整(水平・垂直)
4.フォノケーブル新規製作(旧DIN5ピンプラグ→RCA)
5.各部クリーニング、ワイヤー研磨、防錆処理

オルトフォンRMG-309 メンテナンス作業01~ベアリング&カウンターウエイト分解・洗浄・研磨

オルトフォンのトーンアームはRMG系に限らずベアリングとエラスティックカップリング部分の状態により、水平と垂直の感度にかなり影響するため、見た目がいくら綺麗でも再生音がイマイチな個体が結構あります。特にRF-297や黒錘のRMGなど、ベアリングがOリング型になる前のボール型仕様は割れや変形も多く、終売から60年ほど経過しているにも関わらず、流通している個体の殆どがノーメンテナンス品なので、購入時は注意が必要です。

オルトフォンRMG-309 メンテナンス作業02~カウンターウエイト分解
オルトフォンRMG-309 メンテナンス完了後04

●修理受付の流れ
実機を弊社にお送り下さい。ご申告内容を元に各部診断の上、不具合箇所の特定と交換部品の有無、工数を計算してお見積書を作成します。その後、御見積書を元に修理内容や金額を擦り合わせの上、ご依頼頂く流れになります。

【修理品送付先】
Ultra Groove
〒106-0032 東京都港区六本木7-11-18
電話:03-6233-9991 ※電話対応は行ってません。

キャンセルの場合は「着払い」で返送しますが、他社様のように診断料の請求など料金は一切発生しませんのでご安心下さい。

●見積基準(税込)
①基本技術料:19,800円
②工賃:1人日(8h)/44,000円、1h/5,500円
③部品代

部分修理は①~③の合計がお見積り金額になり、ヤマト運輸の着払いでご返却となります。修理箇所は3か月~6か月保証で再発の場合は無償修理で対応致します。フルレストアは①が無料になり、部品代込の一律料金、送料無料、1年保証になります。※改造箇所や物理的破損がある場合はお見積りの上、別途部品代を頂きます。

●納期について
通常、修理品のお預かりから1週間~2週間程度になりますが、GWやお盆、年末年始など長期休暇や繁忙期、また改造や破損等で海外から部品を取り寄せる場合は、1か月程度お時間を頂きますのであらかじめご了承下さい。そのほか、詳細はお問合せ下さい。

※コロナ対策および修理・通販のみの営業となるため、対面受付は行っておりません。

●Ultra Groove(合同会社アンセムインターナショナル)
〒106-0032 東京都港区六本木7-11-18
E-Mail:info@ultragroove.jp
公式サイト:https://ultragroove.jp/
古物商許可 東京都公安委員会:第306691507096