
他店で購入したトーレンスTD124Mk1をお預かりしてフルレストアが終わったのですが、今回はちょっと愚痴りたいので、気分が悪くなる方はスルーなさってください。
このTD124MK1は他店でレストア済みということで購入された個体でしたが、お客様から伺った内容を元に細部を診てみたところ、正直どこをやったの?って感じでした。
特にヤフオクなどは例え整備済みと記載があっても、本当にどこまでやってんだか分からないような業者や、抵抗や電球1個替えただけでも整備したと言う方もいらっしゃいますから、そこはあえて追求しませんが、知名度もあってそれなりの金額を取ってる業者がこんなことするんだというのが残念に思いました。
他社さんのことはあまり言いたくはないのですが、実はどこまで凄い内容のレストアをしているのか、個人的に楽しみにしていた気持ちもあったので正直がっかりしました。
まぁ、うちはうちのやり方でもっとお客様に喜んで頂けるよう努めていくことと、日々レストア技術の向上と、適正な価格で提供できるよう精進していこうと改めて思いました。



























モーターを含むパーツの全分解・洗浄・点検後、ワイヤー研磨、 スピンドルやモーターのスラストパッドなど劣化部品の交換作業を行い、 セットアップと調整後、3日間の稼働テストと微調整が終わりました。
フルレストアの結果、モーターは静粛性が向上しながらトルクが増し、 スピンドル軸受けも極限まで摩擦係数が減ったことや、 各機構部もストレスなく最高のパフォーマンスを発揮しながら動作致します。 各回転数とも半回転で規定回転数に到達し、プラッターを手で止めようとしても強いトルクでなかなか止まらなく、 電源OFF後(1分11秒)もプラッターは慣性力で4分間回転し続けます(5分14秒)。
プレーヤーのコンディションは再生音にも大きく表れますが、TD124の特徴である独特の余韻の長さと響きがあり、 陰影に富んだ重層的な音のハーモニーと、気配を感じさせるリアリティが迫ってきます。 特にモノラルオリジナル盤を聴いた時の濃密ながら、清楚で凛とした佇まいは、このプレーヤーでなければ出ない音です。
これがTD124本来の状態ですが、現在市場に流通している個体の大半がノーメンテで不具合を抱えておりますので、 お手持ちのTD124の調子がどうも優れない場合は、モーターのコイル熱損など重大なトラブルが発生する前にご相談下さい。
参考ページ:https://ultragroove.jp/?mode=f1
オーディオブランド Ultra Groove
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